猫のプライド?若しくは遠慮?・随感【 山本瓔子・詩のギャラリー公式サイト】


猫のプライド?若しくは遠慮? 2005/8/1

家には[ほとんど白]と[ほとんど黒]の二匹の猫がいる。
音楽好きの家族で名付けた「ピーガブ(白)」と「ザッパ(黒)」だ。
まだ目が開いて間もない頃、わが家へ来た。姉妹猫である。

一匹ずつだっこでミルクを飲ませるのだが、空けてくれない口の横から、スプーンで特別濃くした、とろとろの粉ミルクを流し込んでは、栄養補給に努めた。

トイレも母猫が舐めるように、濡らしたティッシュで、尿意をもよおさせて教えた。
ジュワーッとオシッコがにじんでくるのが、何とも言えない感激だった。

猫好きの知人が、あまりにもいたいけなその姿を危惧して、母猫に返すことを勧めたが、私としては、いわれはないが、妙な自信に支えられて、絶対育ててやる!と意を決していた。

しかし、あまり強く言われると、ちょっと不安も感じ、近くの獣医さんにも相談した。
獣医さんは「絶対大丈夫ですよ。」と太鼓判を押してくれた。
私の育て方が大変いいというので、自信も少し本物になってきた。

姉妹と言っても性格はすこし違う。喧嘩は殆どしない。
白はなかなかの美人で、普段から人見知りで遠くですましている。生まれたときからめったになかない。
三つ子の魂百までというのは猫にも当てはまるらしい。

黒は良く通る声でしょっちゅうないていて、人なつっこく、客人が来るとすぐ出てくる。
一見狸みたいで、愛嬌がある。

白が私たちの隙をついて表にでてしまうと、黒は「御注進、御注進」とばかりにミャオミャオ騒いで玄関と私の間を往復して事変を知らせる。

それも初期段階で、あまり頻繁に白の脱走が行われると、ついには無視するようになっていた。

一年ぐらい前から、黒は、目覚まし時計が鳴ると、サッサと止めてしまうようになった。
こっちが起きなかった場合は大変である。

上の押しボタンを押して止めるので、また5分もすれば鳴り出すから、こっちも即反応するようになったが、近頃は私の行動を見ているらしく、時計をひっくり返して、やたら裏をまさぐっている。
どこをどうすれば止まるのか、理解はしていないので、ただやたらとまさぐる。
スイッチのオン、オフが出来るようになれば、これは見ものだ。

そんな違いを抱える2匹だが、共通しているのは私に甘えるときだ。
互いに相手が居ないときの甘え方は、半端じゃない。ディープなのである。
相手が見ているときの10倍はちがうのだ。
身をよじり、すり寄って、しっぽをSの字にピンと立てて、絡んでくる。
鳴き方も普通じゃない。どんなに返事をしてあげてもまだ足りなくて、顔をよせて催促しにくる。こちらが応じてやると、身をくねらせて喉を鳴らす。
ところが相手の猫が現れると、途端にサッと身をひいて、そしらぬ振りをする。
「なんでもありません」てな感じだ。ほんとに「サッ」と身が変わる。

猫にも他人(他猫)に見られたくないという、プライドがあるんだろうか。
それともお互いに思いやる精神で、相手に遠慮してのことだろうか。

家に来て、はや9年が過ぎた。
当時助言してくれた猫好きの知人も、互いの退職で遠くなったので、今年の年賀状には、2匹の仲良くすました肖像をデジカメで撮り、送っておいた。
相好を崩して見入る姿が目に浮かぶようだ。

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