北京故宮書の名宝展・随感【 山本瓔子・詩のギャラリー公式サイト】


北京故宮書の名宝展 2008/8/12

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   王羲之ってしってます?
   「おうぎし」って読みます。

  • 昔の中国の書道家です。
  • 蘭亭序(らんていのじょ)っていう、史上空前の傑作の書が
  • 北京故宮博物院から来ました。
  • 江戸東京博物館で7月15日〜9月15日まで。
  • 私は開幕直後に行ってきました。

  蘭亭序は行書を学ぶ人は必ず手本とします。

  • 蘭亭の会というのを催した帝と名士が、禊ぎとして
  • 曲水の宴を開いて、・・・・・
  • 曲水の宴ってのは何かというと、よく日本画に描かれた、
  • 庭園に水が曲がって流れているの見たことあるでしょう。
  • その川の流れに、酒を注いだ杯を流します。
  • 上流に座った人から、詩歌を作って杯が自分の前を
  • 通り過ぎないうちに作り終えたら、杯をとりあげ、酒を飲み、
  • 次に座っている、川下の人に流す。
  • 次の人はまた次へ・・・という風に・・・
  • 雅な余興が続いて、その中から名作の詩が生まれると
  • いうものです。
  • 中国は浙江省紹興県の蘭の渚にあった、亭で開かれた
  • のが蘭亭会。
  • その時出来た作品を集めて、その詩集に王羲之が
  • 序文をつけたものなのです。
  • 序文をまねて書かれたものは、いっぱい現存するけど
  • 真筆はないと言われてきました。
  • 私もそう思っていました。
  • 私が書道をやっていたころ、師範をとったころは
  • たしか真筆はないと言われていました。
  • それが北京の故宮博物院、かつての紫禁城と
  • よばれた聖域に、あったんですねえ。
  • 王羲之の蘭亭序の他に、史上空前の傑作書が
  • 並んでいました。
  • この人の書を学んで後に欧陽詢という大家がでたり
  • この人は「行楷書張翰帖」がありました。
  • それと顔真卿という人の「行書湖州帖巻」とかも。
  • 一つずつみて回っていると、突然・・・・
  • 私が動けなくなってしまったのは「沈度」という人の
  • 「楷書敬斎箴」という書でした。
  • 時の皇帝に溺愛されたというこの人の楷書は
  • この世のものとも思えないすばらしさでした。
  • 先に進んではまた戻り、また戻り、を繰り返し・・・
  • ただ見入っていました。
  • 雷に打たれたような驚きとはこのことでしょう。
  • 私は心底もう一度この展覧会に行きたいと、
  • 思っています。
  • もう一度・・・・あの書に逢いたい・・・・と
  • とにかくすごいもう2度と見られるモノではない
  • 名品が日本に来ています。
  • 興味のないひとも、一度是非いってみてください。
  • 世はまさに北京オリンピックに湧いています。
  • もう一つの中国に会えますよ。

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